東武鉄道と金谷ホテルが売り出す「ワーケーションプラン」がギチギチスケジュールすぎてまったくワーケーションじゃない

新型コロナウイルス感染拡大以降よく聞かれるようになった「ワーケーション」とは、ワークとバケーションを合体させた言葉です。

といっても、インチキな造語を作り出すのが得意な日本で生まれたのではなく、アメリカで生まれた(らしい)とのこと。

バケーションを楽しみながら仕事もするという新しい生活様式で、日本ではアメリカに遅れることおよそ20年。やっと注目されるようになってきました。

政府はワーケーションを推進

新型コロナウイルスの感染者数が再び増え始めた今年7月、政府は突然ワーケーションの推進に取り組むと表明しました。

リモートワークが定着しつつある中で、需要が落ち込む観光業を支援するために打ち出されたと推測する筋もあります。

あるいは安倍内閣が打ち出した働き方改革の一環として出てきたものかもしれません。

ただ、行政側がワーケーションに目をつけたのは今年に入ってからではなく、すでに昨年11月に、7都道府県と58の市町村による「ワーケーション自治体協議会」が作られています。

そうした流れに遅れて政府が乗っかってきた部分もあるでしょう。

日光市とNTTがワーケーション実証事業

全国の観光地と同様観光業が打撃を受けた日光市では、今年9月に日光市がNTT東日本栃木支店と共同で「日光市ワーケーション実証事業」を行いました。

この実証事業は奥日光の中禅寺金谷ホテルを使い、NTT東日本栃木支店の社員が実際にワーケーションを体験するというもの。

日光市では今後もNTT東日本と連携して「ワーケーション日光NTTモデル」を構築していくとしています。

東武鉄道と金谷ホテルが「ワーケーションプラン」の販売を開始

東武鉄道と金谷ホテルは、2020年11月20日より、日光金谷ホテル・中禅寺金谷ホテルの2ヶ所に設置されるワークルームの提供が含まれる「ワーケーションプラン」の販売を開始します。

これは、環境省による国立・国定公園、温泉地でのワーケーション推進事業に応じたもの。

金谷ホテルはWi-Fi環境やプロジェクターなどの設備が整えられた会議室・ワークルームを提供し、東武鉄道がツアーを組むという感じのようです。

金谷ホテル側は、日光の観光やゴルフ、スキーなどといったアクティビティも提供するとしています。

本当にこれが「ワーケーション」といえる?

設備を整えてツアーを提供するのはいいのですが、東武鉄道が公開した「ワーケーションプラン」の資料を見て吹き出してしまいました。


https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20201112105910hNfPGmZDso2GViHIgkMp3w.pdf

忙しない!

これはあくまでモデルプランだとはいえ、移動して観光して仕事して翌朝仕事して観光して翌朝ゴルフして帰るってせわしない!

本来のワーケーションは、長期バカンスの間に仕事もするというもの。あくまでバケーションのほうが主体です。

こんなパッケージツアーのようにギチギチに予定が詰め込まれたプランはとてもワーケーションとは言えません。

実際に運用したらホテル滞在中はずっと仕事なんていうことをやりだす人たちも出るでしょう。

だったらわざわざ移動しなくてもよくね?ってことになりかねません。

そもそもワーケーションは、長期休暇を当たり前のようにとれる国だから成り立つものです。

滅私奉公なんていうキチガイじみた考え方がいまだ生き残り、1日でも休みを取ることに気を使わなければならない日本では成り立ちません。

リモートワークですら、勤務時間中に仕事をしているか監視するような頭のおかしい会社がある中で、ワーケーションなどしようものなら「遊びながら仕事なんて!」と発狂する連中も出てくることでしょう。

まずそこらへんからどうにかしなければ、本当の意味でのワーケーションは根付くことはないでしょうね。

うまくいけば儲けもの。でもおそらく失敗するでしょうこれは。

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