NIKKO-DONグランプリが盛り上がってない!
日光でとれる素材を使ってオリジナル丼を作り、グランプリを争うというとてもいいイベントだと思うんですけど。
地元民だけじゃなく、観光客にも食べ歩きを楽しんでもらえるいいきっかけになるはずなので、企画した日光商工会議所はもっとがんばって宣伝するべき。
ということでNIKKO-DONグランプリについてはNIKKO-DONグランプリ公式サイトをチェックしてください。
昨日は第二いろは坂から第一いろは坂を歩いて登って降りるというアホ企画を実行。

馬返に戻ってからバスに乗り、西参道で降りて二荒山神社に向かう参道の途中にある本家やまびこさんに寄りました。
本家やまびこのNIKKO-DONメニュー「日光紅鱒岩魚天丼」
NIKKO-DONグランプリの参加各店をめぐって思ったのは、店外に幟は立っているけど店内にオリジナル丼をやっているという掲示がないということ。
その点本家やまびこさんは店外にも店内にもオリジナル丼の掲示がしてあって、客の興味をひくようになっています。
この点は観光客相手に長年商売をしてこられた経験が反映されているのでしょう。
こちらがレギュラーメニュー。若干高めの観光地価格です。
私は目当ての日光紅鱒岩魚天丼を注文しました。
これまで4店舗回ってNIKKO-DONグランプリ公式サイトに載っている画像と同じ見た目で出てきたのはこれが初めてです。
そういうところも今後の課題としてしっかりしたほうがいいと思いますね。
天ぷらがガッツリ乗っているなかなか豪華な天丼です。
手前のピンク色が日光紅鱒、奥の長いのが日光岩魚。
日光は既に禁漁期に入っていますから、当然天然物ではなく養殖物です。
しかし、天然物のほうが養殖物より上みたいな認識は一昔二昔前のもの。
特にやまびこさんで使われている日光紅鱒と日光岩魚は、高い養殖技術で知られる日光土呂部の業者さんのものです。
土呂部(どろぶ)は栗山村のさらに奥地、福島県との県境に近い秘境です。
日光紅鱒は、栃木県で開発されたブランド魚「ヤシオマス」のこと。
ヤシオマスはニジマスの品種改良魚種です。
土呂部産の日光紅鱒は、不飽和脂肪酸のオレイン酸を抽出脂肪1g中に280㎎以上含むなど、7つの厳しい基準をクリアした「プレミアムヤシオマス」認定を受けている希少品なんです。
ということで、まずその貴重な日光紅鱒の天ぷらを一口。
サクッと揚がった衣が職人さんの技術の高さを感じさせます。
紅鱒は鮭に似た味わいではあるけれど、鮭より雑味がなく、しつこさもなくて、元がニジマスとは思えないおいしさ。
巻いてあるしその葉がまた紅鱒と相性がいいですね。
日光岩魚のほうも、川魚にありがちなくさみがなくておいしいけれど、さすがに紅鱒と比べると落ちるのは仕方がないことだと思います。
紅鱒の天ぷらの下に隠れていたのをかじると、生湯葉の天ぷらでした。
さっくりした衣ともっちした生湯葉のコントラストが非常によくて、生湯葉自体の味もしっかり生きています。
最近別の店でゆばカツなるものを食べた気がするんですが、ゆばを完全に殺していたそちらと比べて、この天ぷらは生湯葉のよさを引き出しています。
天ぷらは他にかぼちゃ、れんこん、日光舞茸。
どれもおいしくて、特に舞茸の塊の天ぷらが非常においしい。
あんかけ状になっているタレは、これ以上かかっていたらくどくなるというギリギリのラインで、絶妙に天ぷらの味を引き立てています。
私の天丼の基準はてんやです。てんやの天ぷらは、バイトが機械まかせに揚げているけれどおいしいですよね。
あれを超えられなければダメ。
昔矢板駅前近くの地元で評判が高いという天ぷら専門店に行ったことがありますが、てんやのほうがうまいなと思いました。
一方、この天丼は、素材、料理の技術どれをとってもてんやでは追いつけないレベル。
諸手を挙げて絶賛するしかないです。
この味で税込み1100円なら妥当、というか安い。
いやはや市井には名人が潜んでいるものですね。
さて、投票ではこの日光紅鱒岩魚天丼とかなめ屋さんの日光ひみつ豚のハンバーグ丼どちらを選ぶか難しい判断になりそうですよ。
本家やまびこの情報
住所 | 日光市安川町10-8 |
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営業時間 | 11:00~15:00 |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
現金 クレジットカード 電子マネー PayPay |
公式サイト | https://www.nikko-yamabico.com |
アクセス | 東武バス西参道バス停から徒歩3分 |