瀬川鎮座高靇神社

日光市内で広く信仰されている(信仰されていた)高靇神社。その中でも特に由緒があるっぽいのが、今回ご紹介する瀬川地区の高靇神社です。

瀬川は東武日光線上今市駅から日光方面に向かって広がる地域です。

上今市駅から坂を登ると瀧尾神社が見えてきて、その手前に今市の大通りで分断されていた日光杉並木の入り口があります。

ここから日光方面に少し歩くと、並木の中に静かに鎮座する神社があります。

高靇神社の由来と御祭神

拝殿の横に高靇神社に関する由来が記された板が置いてあります。

高靇神社(旧村社)

祭神 高靇神(高淤加美神)
祭典 四月三日小祭 十一月二十三日例祭

神護景雲元年(767年)の創建とあるが詳ならず
当地の地名の示す如く水に由緒深き神であり生命の根源・農耕の基として感謝・畏敬の心をこめて祀られたであろうと思われる
当今市地内には同名の社が十五社あるがその中で最古の社である
境内には皇大神宮・八坂神社・愛宕神社・稲荷神社が祀られている

瀬川鎮座
高靇神社
氏子中

荊沢の高靇神社とはことなり、こちらでははっきり御祭神が高靇神だと書いてあります。

高靇神はまた淤加美神(おかみのかみ)とも呼ばれる神様です。

というより、もともと淤加美神だったところに尊称というか位を高めるために「高」の字を加えて高淤加美神(たかおかみのかみ)となり、後に靇が当て字されて高靇神になったのではないでしょうか。

靇は龍をあらわす字で、龍神は水を統べる神格です。

由来書にもあるように、大谷川に近いこの地で水が安定して供給され、逆に洪水を起こしたりしないようにとの願いが込めらているようです。

この瀬川の高靇神社は、今市に15ある高靇神社のうち最古だと記されています。

ただ、氏子のみなさんもさすがに奈良時代創建というのは怪しいと考えられている様子。

神護景雲は、奈良時代の一時期用いられた四字元号のうちの一つです。

神社の創建年代については、古めに盛られているものが多いですね。

ただ、創建年代が不確かなら今市で最古であるという根拠もないはずですが、そのへんは氏子さんの中でそう伝えられてきたということなのでしょう。

高靇神社の境内の様子

鳥居の前の狛犬さん。いかつい面構えのイケメンです。

鳥居はコンクリ製。

鳥居を入ると杉並木に沿って流れる堀があり、堀を渡る橋がかかっています。

橋を渡った右側には不動明王の石像。

神仏習合で日本の神様も仏菩薩も仏教の護法神もごっちゃだった時代の名残です。

江戸時代中頃に奉納された石灯籠。

高靇神社の拝殿です。

拝殿にかけられた額。

軒下に貼られた千社札は新しいように見えます。東京の神社だと千社札を貼るのが禁止になっている場合が多いですが、このへんは貼ってもいいのでしょうか?

拝殿の横になぜか置かれている人形。

拝殿の後ろの本殿には精緻な彫刻が施されています。

本殿の横にあった男體山と彫られた石碑。

男体山は古くから山岳信仰の地で、かつ勝道上人が男体山の山頂で神霊にまみえて二荒山神社を開いたことから信仰の対象となっています。

ただ、ちょっと川のほうに行けば男体山の本体が見えるのでここで石碑にして祀らなくても川のほうに行けばいいんじゃないかという気もします。

こうした御幣が依り代として祀られる石祠は今市のところどころで見かけます。

摂社の皇大神宮。皇大神宮は伊勢の神宮にあるお宮の一つです。

どう見ても猫の置物じゃね?っていう感じの猫ちゃんが置かれているのは神使のかわりでしょうか?

その横の石祠にはどう見ても犬の置物じゃね?っていう感じのものが。

こちらは八坂神社。八坂神社の総本社は京都の祇園にあり、素盞嗚命をお祀りしています。

愛宕神社。愛宕神社も総本社は京都にあって、伊弉冉尊が主祭神です。

とりあえず西日本にあってなかなか気軽には行けない主要神社を集めてみましたという感じでしょうか。

こちらは道祖神。

道祖神というと街道の守り神的な神様です。日本の道端にお地蔵さんが多いのは、地蔵信仰と道祖神の信仰が習合した結果です。

道祖神は様々な形がありますが、基本的には路傍に祀られているもの。

こうして神社の境内に摂社と同様に祀られている道祖神は珍しいと思います。

そして日本神話の英雄・日本武尊。

最後に稲荷神社。

神使のキツネさんのかわりでしょうか?どう見ても猫の置物じゃね?という感じの猫ちゃんがなぜか置かれていました。

気ままな猫ちゃんは神使のお仕事をちゃんとしてくれるんでしょうか?

高靇神社の情報

瀬川鎮座高靇神社

栃木県日光市瀬川310
東武日光線上今市駅から徒歩5分ほど

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