歩くのが好きでいろんなところをうろうろ歩きます。長く歩くのは疲れるけれど、歩きという極めてスピードが遅い移動法を使っていると、行く先々にいろんな発見ができるので楽しいのです。
だから、その趣味を活かして「日光を歩く」シリーズをやってみることにしました。
第1回目は、日光杉並木街道です。
今市から日光まで、高校生のころ自転車で走ったことはあります。でも歩いて行くのは今回が始めて。
当時はただ日光の友達の家まで行くために通ったので、途中に何があるかなどは気にしていませんでした。
今回歩いて杉並木を通って、今までそこにそれが存在することを知らなかった様々なものを発見することができました。
出発点森友交差点から日光街道ニコニコ本陣まで
日光杉並木街道はとても長いので、その始発点からゴールまで1日で歩ききるのはとても難しいことです。
ということで、出発点は今市地区の森友交差点にしました。理由は単に自宅から近いからです。
宇都宮のほうから続いてきた杉並木が、この交差点の手前で一度途切れ、またここから始まるというのも理由の一つです。
森友から七本桜までは、杉並木保全のため一般車両は進入禁止。歩行者は安心して歩けます。
杉の木の途中からこのようなネジ曲がった枝が生えている奇景を眺めることができます。
出発点から20分ほど歩くと、杉並木の一里塚、通称「並木ホテル」があります。
一里塚は、一里ごとの目印で、杉並木では巨木が植えられたとあります。
「並木ホテル」があるのは、道から土手を登ったところ。
巨木の根本が腐って空洞となり、そこに旅人が雨露を避けるために泊まったりしたので「並木ホテル」と呼ばれています。
内部は見たところ、大人2人が寝ればいっぱいになるぐらいのスペース。
内側が黒く煤けているのは、ここで一夜を過ごした人の焚き火のせいだといいます。
これほどになっているからには、ずいぶんたくさんの人が夜をあかしたのでしょう。
今はもうここに寝泊まりする旅人もおらず、雨を避けるために利用しているのはアリジゴクだけのようです。
「並木ホテル」の先に「宇都宮市水道 第壹接合井」があります。
宇都宮市の一部には、現在でも今市浄水場できれいにされた大谷川の水が供給されています。この接合井は第一から第六まであって、水の勢いを緩和するために作られた施設です。
第壹接合井は、大正時代に作られたものが1949年の今市地震で倒壊したため、建て直されたものです。
そこから少し歩くと七本桜に到着します。
かつて杉並木の杉の中に7本の桜が植わっていたためついた地名だといいます。
ここから先しばらくは一般車も通行できるので、歩くときは端に寄って気をつけなければいけません。
東武日光線のガードが見えてきました。
なぜかここだけコンクリ製の歩道があります。
高校時代、放課後に今市の図書館に寄った後はここをよく通りました。
ここからしばらくは土手の上を歩けます。
田んぼと用水路のせせらぎののどかな風景です。でもこの用水路、けっこうゴミが捨てられてあるので覗き込むとがっかりします。
土手を少し歩いてからまた杉並木に復帰。
その先には小倉歩道橋があります。
ぐるぐる階段が特徴的な、私が子供のころからある古い歩道橋です。今は補修中。
小倉歩道橋から右(北)方向に進むと東武日光線の下今市駅に着きます。
ここらへんまで来ると、左(南)方面にもう一本の杉並木、例幣使街道が見えるようになります。
日光街道と例幣使街道の合流点も近いです。
ここが日光街道と例幣使街道の合流点。
合流点には、日光市指定文化財の石の大きなお地蔵様が鎮座する追分地蔵尊があります。
追分というのは道の分かれ目という意味。日光へ向かうルートだと合流点でも、日光からだと分かれ目になりますからね。
追分地蔵尊から先は今市の大通りとなって、しばらく杉並木が途切れます。
小倉町交差点から左(南)奥にJR今市駅が見えます。
大通りにある道の駅、日光街道ニコニコ本陣でトイレ休憩をとりつつ水分補給。
ここで売っている超絶おいしいイチゴ牛乳を買うつもりだったのが、売ってなかったのでとちおとめ苺紅茶を買ってみました。
作ってるのは茨城県…
ほのかにいちごの味わいがある紅茶でしたがイチゴ牛乳にはとうていかなわない味でした。