旧今市市は蕎麦の名産地で、品質がよいそば粉を使った日本そばは地元に根づいた食文化の一つです。
合併して日光市になるまでは「今市そば」として旧今市市内のそば店が普及に励んでおり、合併後には旧日光市などもあわせて「日光そば」としてPRしています。
そのわりには日光が蕎麦の名産地で、日光のそばがおいしいことはそれほど知られていないというのが地元民としての正直な実感です。というわけで、日本のその他の蕎麦の名産地にも負けない(はず)の日光の蕎麦を少しでも知ってもらいたいと思い、日光市内のそば店をご紹介していこうと思っています。
今回ご紹介するのは、旧今市地区にある道の駅「日光街道日光ニコニコ本陣」の蕎粋庵さんです。
日光街道日光ニコニコ本陣
道の駅日光街道日光ニコニコ本陣は、下今市駅とJR今市駅の間ぐらいを走る国道119号線沿いにあります。
スーパーかましんなどが入っているショッピングプラザ日光の斜め前あたりです。
昔はたまも書店さんなどがあった場所ですね。
日光ニコニコ本陣は、お土産ものや地場野菜などの販売スペースと、いくつかの飲食店が入っている商業施設「ニコニコマルシェ」と、地元出身の作曲家(正しくは日光市に隣接する塩谷町出身)の作曲家・船村徹さんの記念館、あとはセブンイレブンで構成されています。
船村徹さんといえば、私の母校の今市高等学校の先輩です。学校祭のとき、クラス展示で船村徹さんをとりあげたことがあり、調べてみると卒業となっているのが実際はゲフンゲフン
まあ船村徹さんが遺した実績は学歴などという仔細なものは問題にならない大きなものです。
蕎粋庵さんはニコニコマルシェのほうに入っています。
蕎粋庵さんのそば
蕎粋庵さんのメニューです。
今回は、蕎粋庵さんのオリジナルメニュー「炭そば」が入っている「炭そば合せ」を注文しました。
まず冷茶とお通しの切り干し大根が運ばれてきました。柔らかく煮られていて、味も濃すぎずおいしいです。
そして運ばれてきた「炭そば合せ」。
とりあえず炭じゃないほうからいただきます。
ちょっと固めの湯で具合。そばはよく噛んで食べる派の人には固すぎるかもしれませんが、噛まずに飲み込む派にとってはのどごしがいいです。
ただ、鼻炎気味だったせいか鼻に抜ける新そばの香りはあまり感じられませんでした。
つゆは魚のだしがはっきり香る味。かつおだしより強い感じがするので鯖節でしょうかね?
続いて、イカスミパスタもかくやというほど真っ黒な炭そば。炭そばというだけで詳細は不明。おそらく木炭の粉を練り込んでいるのだと思います。でも木炭だけでこんなに黒くなるものでしょうか?
しかし、食べてみると炭っぽい味も香りもまったくなし。強烈な見た目とは裏腹に食べやすい反面、普通のそばだけでもよかったかなという感じです。
とはいえ全体的にはおいしくいただけました。
そば湯もついてくるので、そばつゆを割って残さずいただきます。
そばよりおすすめ(?)の甘酒
ところでそばのメニューの間にこんなメニューも挟まっていました。
300円と割高に感じたものの、興味を惹かれたので注文することに。
氷入りで運ばれてきて、これで300円はやっぱり高いかなというのが最初の感想。
でも飲んでみてびっくり!
甘酒によくあるべたっとした甘さではなく、すっきりした甘さで、普通の米麹で作った甘酒とも、もちろん酒粕で作った甘酒とも違う風味があります。
これは、自分史上一番おいしい甘酒!
甘酒は糖分と豊富なミネラルが含まれるので、近年では夏に熱中症予防になるとして注目されるようになっています。
でも、そういうのとは関係なしにすごくおいしいからおすすめ。
この味ならこの量で300円でも納得です。蕎粋庵さんに行くことがあったら、忘れず飲んでみてください。
蕎粋庵の情報
住所 | 栃木県日光市今市733-1(日光街道ニコニコ本陣内) |
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営業時間 | 11:00~19:00(ラストオーダー18:30) |
定休日 | 第3火曜日 |
支払い方法 |
現金 クレジットカード 電子マネー(iD・楽天Edy・nanaco・WAON・QUICPay・交通系ICカード) |
公式サイト | https://www.nikko-honjin.jp/food_01 |
アクセス |
徒歩:東武日光線下今市駅より徒歩5分 自動車:日光宇都宮道路今市インターチェンジから出て国道119号線に入り、宇都宮方面に走って1分程度 |
※情報は2020年7月時点のものです。
日光街道ニコニコ本陣は、道の駅としてはめずらしく鉄道駅から徒歩で行ける位置にあります。
商業施設ニコニコマルシェでは地元日光産の新鮮野菜が格安で売られているし、栃木県限定のお土産なども購入することができます。日光や鬼怒川旅行のついでに寄っても損はないと思いますよ。